保存しておきたいのは、使用中のYAMLだけではない

プラグインの更新やルール変更を予定しているとき、あるいは元の設定が分からなくなるのを防ぎたいとき、まず現在のYAMLを保存しようと考えるかもしれません。ただし、YAMLは設定の一部です。サブスクリプションの更新設定、プラグインのオプション、カスタムファイルまで、その1ファイルにすべて含まれるとは限りません。現在のOpenClashの設定資料を残すには、単一の設定ファイルと、プラグインが提供する完全バックアップを区別する必要があります。

この記事は、OpenClash v0.47.156の公式ソースコードとリリース情報を確認して作成しています。操作は簡体字中国語のLuCI画面を基準に、英語のラベルを併記します。日本語画面の実際の翻訳を確認した手順ではありません。OpenClashは現在も開発が続いているOpenWrt用プラグインであり、Windows向けのClash Verge RevやClash for Windowsとは別の製品です。すでにルーターの管理画面にログインでき、このバージョンのプラグインを開けることが前提です。ファームウェアやコアのインストールは扱わず、すべてのOpenWrt派生ファームウェアで同じ画面になるとは限りません。

ダウンロード時にCPUアーキテクチャを選ぶ必要はありませんが、バックアップには元の機器のアーキテクチャに依存するコアが含まれる場合があります。ルーターの機種、ファームウェア、CPUアーキテクチャ、OpenClashのバージョンを記録し、別の機器にも使える汎用インストールパッケージとして扱わないでください。ここで行うのはダウンロードとパソコン上での確認までで、アップロードによる復元は行いません。

「配置管理」画面で「备份」をクリックする

編集中の設定を保存し、サブスクリプションの更新などが終わってからバックアップを始めます。読み取られるのは、その時点でディスク上にあるファイルです。編集欄の未保存の内容は対象ではなく、すべてのファイルを同じ瞬間の状態で保存するシステムスナップショットでもありません。ダウンロード中にプラグインを更新したり、設定を書き換えたりしないでください。

  1. 自分のルーターのLuCIにログインし、中国語表示の「服务 → OpenClash」から「配置管理」(Config Manage)を開きます。
  2. ファイル操作欄の「备份」(Backup)ボタンを探します。ローカルファイルを選択したり、「上传文件类型」(アップロードするファイルの種類)を変更したりする必要はありません。
  3. 「备份」を1回クリックし、ブラウザーのダウンロード完了を待ちます。保存先はブラウザーの設定によって決まります。ボタンが再び押せる状態になっただけでは、ファイルのダウンロードが完了したとは判断できません。
  4. パソコンに保存されたファイルの拡張子が.tar.gzであることを確認し、原本を残します。保存先を尋ねられた場合は、公開共有していないフォルダーを選んでください。

ダウンロードの次に「上传」を押す必要はありません:このバージョンのバックアップボタンは、完全バックアップを直接要求します。隣の「上传文件类型」と「上传」は、ファイルをルーターへ送るための項目です。バックアップをダウンロードする目的で「备份文件」を選択してアップロードしないでください。

通常の応答では、ファイル名はBackup-OpenClash-で始まり、機器名、システムが報告するアーキテクチャ、時刻が続き、末尾は.tar.gzになります。この時刻はルーターの時計に基づきます。フロントエンドが応答からファイル名を取得できない場合は、Backup-OpenClash.tar.gzが使われることもあります。ファイル名は整理の手がかりになりますが、それだけで作成時刻の正確さや内容の完全性を判断することはできません。

完全バックアップには何が入っている?

このバージョンでは、/etc/config/openclashを/etc/openclash/openclashへコピーし、その時点の/etc/openclash/の内容をアーカイブ化します。出力後、この一時コピーは削除されます。アーカイブ内のパスは通常、完全な/etc/openclash/ではなく、./から始まります。

アーカイブ内の項目確認すること避けたい思い込み
./openclashコピーされたプラグインのUCI設定ファイルがあるか別のプロキシコアの実行ファイルである
./config/保存したいYAMLのファイル名があるかこのフォルダーさえあれば、プラグインの全設定が保存されている
./custom/、./overwrite/、./proxy_provider/、./rule_provider/実際に使っているカスタムファイルやプロバイダーのデータがあるかすべての機器でファイル数や内容が同じでなければならない
./core/とデータファイル通常のファイルか、別の場所を指すシンボリックリンクか名前が見えれば、コアやデータの実体もすべて収録されている

この表は確認範囲を示したもので、すべての機器に共通する必須のフォルダー構成ではありません。使い方によって保存される内容は変わります。また、この操作でルーターのファームウェア全体や他のプラグインの設定、OpenWrtの/etc/config/network、/etc/config/firewallなどのシステム設定まで保存されるわけではありません。OpenWrtのシステムバックアップの代わりにはなりません。

小容量フラッシュモードでは別途確認が必要です:一部のコアやデータが/tmp/etc/openclashに置かれ、元の場所にはシンボリックリンクだけがある場合があります。バックアップ内に名前があっても、リンク先のデータまで含まれるとは限りません。そのため、ネット接続がない状態でもそのまま動作を復元できるとは保証できません。この記事の手順では、このモードを無効にしたり、現在の保存先を変更したりする必要はありません。

パソコン上で確認し、試しに復元しない

信頼できるローカルのアーカイブ閲覧ツールで、今ダウンロードしたファイルを開きます。まず内容の一覧を確認し、中にあるプログラムは実行しないでください。ツールによっては外側のgzipを先に表示し、その内側のtarを開く形になります。それ自体は異常とは限りません。./openclashと、保存を予定していた./config/内のファイルを確認し、読み取りエラー、予期しない終端、破損の警告がないかを見ます。

  • YAMLが1つだけある:通常はこの記事で扱うプラグイン全体のバックアップではありません。「配置管理」に戻り、「备份」ボタンを使ったか確認します。拡張子だけを.tar.gzに変えてもバックアップにはなりません。
  • Webページやログイン画面の内容が保存された:LuCIのログイン状態と管理画面のアドレスを確認し、もう一度ダウンロードします。セッション切れで返されたページはバックアップとして使えません。
  • 破損している、または必要なファイルがない:以前の読めるバックアップを残し、唯一のコピーを上書きしないでください。設定変更が終わってから再度ダウンロードし、それでも異常がある場合は、その後の更新や復元を進めないでください。
  • ほかの人のファイルとサイズが違う:コア、ルールセット、機器の保存方式でサイズは変わります。一律に「何MBなら正常」とは判断できず、サイズがそれらしくても復元可能である証明にはなりません。

内容の一覧が開けることは最初の確認にすぎません。YAMLの構文が正しい、サブスクリプションが有効、ノードへ接続できる、復元が成功したという意味ではありません。v0.47.156ではバックアップデータをパイプ経由で出力し、/tmpに圧縮ファイル全体を先に作る方式ではありません。ただし、プラグイン設定の一時コピーは作成します。ディスクへの書き込みもメモリの消費も一切ない、空き容量が少なくても問題が起きない、という意味ではありません。

変更前の状態を参照できるよう、安全に保存する

バックアップには、機器の型番、ファームウェアとプラグインのバージョン、アーキテクチャ、保存日、小容量フラッシュモードを使っていたかを簡単に記録しておきます。未変更の原本を自分が管理する非公開のストレージに保存し、再インストール予定のルーターだけに残さないでください。新しいファイルの確認が済むまでは、以前の利用可能なコピーを上書きしないようにします。

バックアップにはアカウント情報が含まれる可能性があります:設定ファイルやプラグイン設定には、サブスクリプションのToken、ノードのパスワード、コントローラーのシークレットが含まれる場合があります。アーカイブ全体をオンライン解凍サービス、公開のファイル共有、グループチャット、GitHub Issueへアップロードしないでください。問題を相談するときは、機密情報を除いたエラーメッセージと必要な部分だけを共有します。

将来復元するときには、その時点で使っている設定も別途保存し、機器、アーキテクチャ、バージョンの違いを確認してください。対応するプラグインを再インストールする方法や、動作が確認できている設定を取り戻す方法も用意します。公式のアップロード復元は、プラグインのファイルと設定を書き戻す操作です。読み取り専用のプレビューではなく、すべての旧ファイルをバイト単位で元に戻すシステムロールバックを保証するものでもありません。この記事では、異なる機器やバージョンへ直接上書きする手順は紹介しません。

ここまでの目的は、取得元が明確で、内容を読み取れ、収録範囲も把握できているバックアップを手元に残すことです。ダウンロードと確認だけなら、プロキシモードの変更、コアの更新、ファイルのアップロードは不要です。バックアップが存在することを確かめるために、稼働中のルーターへすぐ上書き復元する必要はありません。

公式情報源とバージョン範囲

バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。