TUN モードが必要になる場面

以前 Mihomo Party と呼ばれていたプロジェクトは現在 Clash Party 名で保守されていますが、古いフォルダーや画面には旧名が残る場合があります。TUN は仮想ネットワークインターフェースとルートを作り、Mihomo コアへシステムトラフィックを取り込みます。システムの HTTP/SOCKS プロキシを利用しないランチャー、CLI、独自ネットワークスタックのアプリが主な対象です。

システムプロキシは対応アプリにローカルポートを知らせる仕組みで、TUN はより下位で通信を捕捉します。速度の弱・強設定ではありません。ブラウザーが既に動くなら、TUN の追加はルート、DNS、権限、仮想アダプターという新たな故障点も増やします。

基準を作る:プロファイル、固定ノード、ルールモード、システムプロキシを確認してから TUN を有効にします。

動作中の基準を保存する

購読を更新し、実際の Web ページで動作確認した固定ノードを選びます。他の VPN、アクセラレーター、仮想アダプターを作るソフトはいったん終了します。VirtualBox、Docker、企業向けセキュリティ製品は必ず衝突するわけではありませんが、同時にルートを変更すると原因が見えなくなります。

  1. 現在の動作設定を保存します。
  2. システムプロキシだけで直結先とプロキシ先を確認します。
  3. それを切り、通常の直結通信も確認します。
  4. 他のトンネルを終了して Clash Party を起動します。
  5. 仮想アダプターを戻すスイッチを確認します。

元の DNS、IPv6、ゲートウェイが壊れているなら、先に OS 側を修復します。TUN は基礎回線を自動修復する機能ではありません。

クライアントで仮想アダプターを有効にする

現在の画面で「TUN」または仮想アダプターのスイッチを探します。配置はリリースで変わり得るため、古いスクリーンショットより表示中のラベルを優先します。初回は Windows の管理者承認やファイアウォール、macOS のネットワーク権限、Linux のインターフェース・ルート操作権限が必要になる場合があります。

有効化後はコアが安定するまで待ち、インターフェースの存在を確認してから直結先とプロキシ先を一つずつ開きます。ログにはドメイン、ルール、グループ、最終ノードが表示されるはずです。スイッチがすぐ戻るなら連打せず、権限またはコア起動エラーを読みます。

二重管理を避ける:GUI が TUN を管理している間は、マージ順を理解せず別の YAML tun を重ねないでください。

スタック・自動ルート・DNS 捕捉

Mihomo 公式資料は system、gvisor、mixed を TUN スタックとして挙げ、互換性問題がなければ mixed を推奨しています。auto-route は仮想側へルートを作り、auto-detect-interface は出口を選び、dns-hijack は一致する DNS を内部リゾルバーへ送ります。

YAMLtun:
  enable: true
  stack: mixed
  auto-route: true
  auto-detect-interface: true
  dns-hijack:
    - any:53

有線、Wi-Fi、テザリングを同時利用すると自動出口が意図と異なる場合があります。Windows と macOS では LAN 宛て DNS の自動捕捉に制限があります。strict-route は漏れを抑える一方、環境によって VirtualBox などに影響するため最初から有効にしません。

切断を四つの層で調べる

症状最初の確認試験
有効状態を保てない権限・コアコアログを読む
全ドメイン不可DNS・既定ルートIP と名前解決を分ける
LAN 不可strict-route・除外網厳格ルートを切る
回線変更後だけ不可出口インターフェースコア再起動後に確認
UDP だけ不可stack・ノード UDP固定ノードで stack だけ変更

ノード、ルール、DNS を保ったまま TUN だけ切ります。すぐ復旧すれば TUN 層を続けて調査し、復旧しなければ別の原因です。Linux や Windows のファイアウォールでは、全体を無効にするのでなく、実際のコアまたは TUN インターフェースに必要な出力許可を限定して追加します。

安定運用と安全な戻し方

成功はスイッチの色ではなく、対象アプリが接続し、ログが期待するルールとノードを示し、直結先と LAN も正常であることで判断します。Wi-Fi 変更、企業 VPN 接続、スリープ復帰、更新後は再確認します。長時間の会議やダウンロードは固定ノードが安全です。

戻すときは TUN を切ってクライアントを終了し、元の既定ルートと DNS を確認します。目的不明のルートを一括削除せず、通常のネットワーク再接続や再起動を優先します。詳細は Mihomo TUN 公式資料、クライアント情報は Clash Party 公式リポジトリを参照してください。

システムプロキシで足りるなら構成を増やさず、明確に迂回するアプリにだけ TUN を使うのが、最も再現性の高い運用です。

公式情報源とバージョン範囲

バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。