ログが見つからないときはキャプチャ設定を確認

サブスクリプションの更新に失敗したり、接続に問題が起きたりしたとき、ログは発生時刻とアプリが返した情報を残す手がかりになります。ただし、FlClashの「ログレベル」と「ログキャプチャ」は別の設定です。ログレベルの項目が見えることや、その値を変えたことだけでは、ログの入口が表示されるとは限りません。

対象は、メンテナンスが続いているFlClash v0.8.99正式版、Windows 11、amd64 / arm64、日本語表示です。実際の英語表示も併記します。手順はこの版の固定ソース、翻訳辞書、上流のテストと照合したもので、Windowsクライアントを実際に操作して確認したものではありません。Clash Verge Rev、Clash for Windows、Androidのログ保存先や手順には当てはめないでください。

FlClashが正常に開き、設定へ移動できることが前提です。起動前にクラッシュする場合、この画面操作は使えず、ディスク上のクラッシュログの場所もここからは判断できません。再インストール、追加パッチ、YAMLの変更は不要です。現在の構成、プロキシモード、ログレベルを保ち、まずキャプチャのスイッチだけを確認します。

ログキャプチャを有効にしてログ画面へ戻る

  1. 主ウィンドウの「ツール」(Tools)を開き、「設定」(Settings)セクションの「一般」(General)をクリックします。「設定」はセクション見出しであり、先に開く別のページではありません。
  2. 一般画面の「ログと診断」(Logs and diagnostics)を探し、「ログキャプチャ」(Logcat)の元の状態を控えます。有効ならそのまま、無効なら有効にします。この版の初期値は無効ですが、既存の設定では変わっている場合があります。
  3. スイッチはすぐに反映され、別の保存ボタンはありません。ログ画面へ自動で移動するわけではないので、主画面に戻り、ナビゲーションの「ログ」(Logs)を開きます。一般設定の中でログ本文を探し続けないでください。
  4. 現在の時刻を控え、問題が起きた操作を1回だけ行ってから、ログ画面でその時刻付近の記録を確認します。サブスクリプションの更新失敗なら更新を1回再試行するだけにし、ログを出すために構成の変更、ノードの切り替え、TUNの有効化をまとめて行わないようにします。

新しい記録がない場合は、キャプチャが有効か、対象の操作を実際に行ったか、コアが正常に動作しているかを確認します。検索条件で見えなくなっていないかも確認してください。記録の少なさはログレベルにも左右されます。既定値を info と決めつけないでください。この版の初期設定は error で、既存の設定では異なる場合があります。ここでは先に debug へ切り替える必要はありません。詳しい記録が必要になったら、その問題についてのメンテナーの案内に従って別途変更します。

キャプチャ、ログレベル、検索の違い

設定または操作役割それだけでは判断できないこと
ログキャプチャ Logcatログの入口を表示し、コアログの受信を開始・停止します無効化は既存の記録の削除ではなく、アプリ内部のログがすべて止まる保証もありません
ログレベル Log levelコアが出力するログのレベルに影響しますレベルを変えて記録が減っても、問題が解消したとは限りません
ログ画面の検索とレベルタグによる絞り込み現在の一覧から必要な記録を探します。レベルタグをクリックすると絞り込み条件に加えられます絞り込み後の表示範囲と、エクスポートするファイルの範囲は同じではありません

ログ画面には、コアのイベントと [APP] が付いたアプリのログが混在することがあります。時刻、レベル、具体的なエラーを確認し、そのとき何をしたかを説明してください。error が1行あるだけでノードが使えなくなったと判断しないようにします。ここではすべてのエラーの意味を解説するわけではなく、この画面を完全な過去のアクセス履歴として扱うこともできません。

画面が参照するのは、保持件数に限りのあるメモリー上のバッファーです。古い記録は押し出される場合があり、アプリの再起動や構成の再読み込みでも、その記録が残らないことがあります。再現後は早めに保存し、先に再起動してから直前のエラーを探すことは避けてください。上へスクロールして自動追従を止めても、変わるのは一覧のスクロールや表示だけであり、記録の取得を停止する操作ではありません。

保存したファイルを確認してから共有する

記録を残すには、ログ画面でツールチップが「ログをエクスポート」(Export logs)のボタンを使います。Windowsの保存ダイアログで自分が書き込めるローカルフォルダーを選び、名前を確認して保存します。既定のファイル名の形式は FlClash_YYYY-MM-DD.log です。これは形式の例で、実際の日付はエクスポート時のシステム時刻から決まります。同じ日に再度保存するときは別名を使い、残しておきたい記録を上書きしないようにしましょう。

成功すると「エクスポートが完了しました」(Export successful)と表示されます。その後、実際に保存したファイルをテキストエディターで開き、今回の再現前後の時刻とエラーが入っているかを確認します。ファイル名だけで内容が正しいと判断しないでください。保存ダイアログのキャンセルは保存成功ではなく、エラーが出た場合もファイルが完全に書き込まれたとは限りません。

検索による絞り込みは機密情報の除去ではありません。エクスポートは現在のログバッファーを読み取り、絞り込み後に見える数行だけを保存するわけではありません。アクセス先ドメイン、IP、ノード名、サブスクリプションURL、Token、ローカルのパスなどが含まれる可能性があります。未確認のファイル全体、スクリーンショット、完全なサブスクリプションURLを公開Issue、グループチャット、オンライン解析サイトへ送らないでください。

ローカルのコピーから、エラー付近の必要な部分だけを残し、認証情報や公開したくないアドレスを伏せます。時刻、エラーの種類、状況が伝わる前後の情報は残してください。その処理済みの部分をテキストエディターからコピーし、FlClashとWindowsのバージョン、再現時の操作を添えます。ここでいうコピーは普通のテキストエディターの操作であり、FlClashに別の「すべてコピー」ボタンがあるという意味ではありません。

確認が終わったらキャプチャを元の状態に戻す

「ツール → 設定 → 一般 → ログと診断」(Tools → Settings → General → Logs and diagnostics)に戻り、「ログキャプチャ」(Logcat)を操作前の状態へ戻します。元が無効なら無効にし、元から有効で引き続き観察したい場合はそのままでも構いません。無効にすると入口が非表示になり、コアログの受信が止まります。これは消去ボタンではなく、保存済みの .log ファイルをディスクから削除する操作でもありません。

[APP] が付いたアプリ内部のログは、引き続きバッファーに書き込まれる可能性があります。このスイッチを「あらゆるログを完全に禁止する」ものと考えないでください。構成の削除、アプリデータの消去、全設定のリセットは不要です。すでに公開した認証情報は、キャプチャを止めたりローカルファイルを削除したりしても取り戻せません。サブスクリプションのTokenを誤って公開した場合は、提供者の管理画面で失効または再発行してください。

残すべきものは、具体的な操作に対応し、内容を確認して機密情報を伏せた記録です。量の多いログ一式である必要はありません。今回の問題がファイルに見当たらなければ、キャプチャ、時刻、実際に設定されているログレベルを確認し、対象を絞ってもう1回再現します。記録を後から書き足したり、エラーの原因を推測だけで埋めたりしないでください。

公式情報源とバージョン範囲

バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。