バックアップの用途と対象バージョン

FlClashのローカルバックアップはZIPファイルとして保存されます。サブスクリプションURLを1本コピーする操作でも、現在のノードを汎用設定として書き出す操作でもありません。アプリの設定や保存済みの構成データを残すには、アプリ内のバックアップ機能を使います。

対象は、メンテナンスが続いているFlClash v0.8.99、Windows 11、amd64(x64)またはarm64です。公式のインストーラー版またはポータブル版を正常に開ける状態で進めてください。以下は英語表示の項目名で説明します。Android、macOSや他のClashクライアントのメニューには当てはめないでください。

編集中の内容を保存し、使用中のアプリのバージョンを控えてから、自分が書き込める非公開の保存先を用意します。ローカル保存のためにWebDAVを登録する必要はありません。システムプロキシ、TUN、サービスモードの変更や、インストーラーの追加ダウンロード、再インストール、管理者権限への切り替えも、この手順では求めません。

LocalセクションのBackupで保存する

  1. FlClashの主ウィンドウのナビゲーションから Tools を開きます。
  2. Settings セクションの Backup and restore をクリックします。Settingsはページ内の見出しであり、さらに開く別の設定ページではありません。
  3. Local セクションを探し、その中の Backup をクリックします。隣の Restore や、Remoteセクションのバックアップを選ばないでください。
  4. ファイルの保存ダイアログが表示されたら、自分のバックアップ用フォルダーを選びます。既定の名前は FlClash_backup_YYYY-MM-DD.zip で、日付はパソコンの当日の日付です。ZIPの拡張子を保ち、以前のファイルを上書きしないことを確認して保存します。
  5. アプリに戻り、Backup successful が表示されたことを確認します。続いて、指定したフォルダーにZIPが実際にできているかを確認してください。保存画面が開いたことやBackupを押したことだけでは、書き出しの完了にはなりません。

既定のファイル名には日付だけが入り、時刻は入りません。同じ日に再度保存するときは、保存ダイアログで区別しやすい文字を名前に付け足し、既存のバックアップも残せます。新しいファイルを保存するために、唯一の古いバックアップを先に消さないでください。保存ダイアログのボタン表記はWindowsの表示言語によって異なります。

このBackup操作はローカル保存であり、作成したアーカイブをWebDAVへアップロードしません。ただし、WebDAVを登録済みの場合は、このページを開く際にリモート接続の確認が行われることがあります。「ローカル」をページ全体が一切通信しないという意味に受け取らないでください。また、保存先がクラウド同期フォルダーなら、その同期サービスによってファイルが別途アップロードされる可能性があります。

ZIPに含まれるものと含まれないもの

v0.8.99がバックアップする内容は次のとおりです。表のパスはZIP内部の項目名であり、Windowsのシステムフォルダーに自分で作成するファイルではありません。構成、スクリプト、ローカルプロバイダーのファイルは、登録済みで対応するファイルが存在する場合に限って含まれます。

ZIP内の項目内容確認時の注意
config.jsonアプリ設定とバックアップデータのバージョン情報登録済みのWebDAV情報が含まれる場合があります
database.sqlite保存済みの構成などを記録したアプリデータベースのスナップショット任意のクライアントへ直接読み込めるYAMLではありません
profiles/、scripts/登録済みで実在する構成YAMLとスクリプトJS対応する構成やスクリプトがなければ、両方があるとは限りません
providers/登録済みで実在するローカルプロバイダーのファイルリモートプロバイダーのキャッシュはこのバックアップの対象外です

これはアプリのフォルダー全体をファイル単位で複製する機能ではありません。ダウンロードキャッシュをすべて含むわけではなく、クライアントのインストーラーの代わりにもなりません。リモートプロバイダーのキャッシュが入らないため、ZIPさえあれば将来すべてをオフラインで復元できるとは限りません。期限切れのサブスクリプションや終了したサービスも、バックアップで再び利用可能になるわけではありません。

復元せずに保存したファイルを確認する

まず保存先、ファイル名、更新日時、サイズを確認します。今回保存したファイルで、サイズが0バイトではないことを確かめてください。次に、信頼できるローカルのZIP閲覧ツールで項目の一覧を開き、この版に含まれる config.json と database.sqlite を確認します。保存済みの構成やスクリプトがある場合は、対応する項目も確認しましょう。内容の一覧を見るだけでよく、スクリプトの実行やアプリのデータフォルダーへの展開は不要です。

開けない、空のファイルになっている、想定した構成ファイルが見当たらない場合は、現在使えるアプリデータと古いバックアップを残したまま、アプリの実際のエラーを確認して別名で保存し直します。サイズが大きいというだけで正常と判断したり、見知らぬサイトへZIP全体を送って検査させたりしないでください。

ZIPの項目を一覧表示できても、読み取り可能だと分かるだけです。すべてのデータが完全であることや、復元テストに成功したことの証明にはなりません。バージョンによってデータ構造が異なる場合もあり、旧版、別のクライアント、別のOSへの直接読み込みは保証されません。移行前には移行先のバージョンの復元仕様を別途確認し、現在正常に使えている環境で試しにRestoreを押さないでください。

保存のキャンセルと機密情報の保管

保存をやめる場合は、Windowsの保存ダイアログでキャンセルします。今回の保存は中止され、FlClashの成功メッセージは表示されないはずです。必要になったらLocal → Backupからやり直せます。これは書き出しの中止であり、すでに保存したファイルを取り消す操作ではありません。作成済みの新しいZIPが不要な場合も、ほかに使えるバックアップがあることを確認し、今回のコピーだけを扱ってください。アプリのデータフォルダーを削除しないでください。

ZIPは機密情報として保管してください。サブスクリプションURLにはトークン(Token)、構成にはノードのパスワード、アプリ設定にはWebDAVのアドレス、ユーザー名、復元可能なパスワードデータが含まれる場合があります。内蔵バックアップはパスワードで保護された暗号化アーカイブではありません。WebDAVのパスワードが平文で見えなくても、公開してよいファイルにはなりません。

自分だけがアクセスできる場所に保管し、必要なら信頼できる暗号化ストレージで追加保護してください。トラブルの相談には機密部分を伏せたエラー情報を使い、バックアップ全体や完全なサブスクリプションURLを送らないでください。漏えいした場合、メッセージの削除やZIPの改名だけでは漏えいを取り消せません。サービス提供者の管理画面で影響を受けたサブスクリプションの認証情報を変更し、WebDAVの情報も含まれていた場合はそちらも変更してください。

公式情報源とバージョン範囲

バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。