Windowsにトレイの速度表示スイッチがない理由

ネットで紹介されるトレイの速度表示は、すべてのプラットフォームで使えるわけではありません。Clash Verge Rev v2.5.7のWindows版には、このスイッチがありません。同版の設定項目とバックグラウンドの速度表示処理は、どちらもmacOSに限定されています。Windowsで隠れているトレイアイコンを表示しても、それだけで速度の数字が追加されることはありません。この項目を探すために再インストールしたり、Mac向けの手順を当てはめたりしないでください。

対象は、メンテナンスが続いているClash Verge Rev v2.5.7正式版、Windows 11、x64またはARM64、日本語表示です。主な項目には英語名も併記します。固定バージョンのソースコードと公式資料で手順を確認しており、Windows上のクライアントを実際に操作した検証ではありません。インストール済みで主ウィンドウを開けることが前提です。元のClash Verge、Clash for Windows、ほかのクライアントは対象外です。

今コアを経由している通信の速さを知りたいだけなら、内蔵のホーム画面で確認できます。Windowsのタスクバーに常駐する速度計ではなく、サードパーティー製スキンを入れたり、設定ファイルを書き換えたりする必要もありません。

ホームでアップロード・ダウンロード速度を見る

Clash Verge Revの主ウィンドウを開き、左側の「ホーム」(Home)を選んで「トラフィック統計」(Traffic Stats)カードを探します。確認するときはウィンドウを表示したままにしてください。カードがすでにあれば、新しいスイッチを有効にせず、そのまま数値を読めます。

カードの項目示しているもの混同しないもの
アップロード速度 / ダウンロード速度
Upload Speed / Download Speed
現在コアが報告している転送速度。単位の末尾に /s が付くノードの遅延や最大帯域幅
アップロード量 / ダウンロード量
Uploaded / Downloaded
コアが報告している累積転送量。単位に /s は付かないサブスクリプションの残量やサービス提供者の請求額

たとえば KB/s の B はバイトを表します。数字は現在の転送状況であり、別途実施した速度テストの結果ではありません。このカードはMihomoの /traffic データを読み取っています。パソコン全体のネットワークアダプターの通信量を測るものではないため、そのコアを通っていない通信まで集計されるとは判断できません。

ネットワーク設定はそのままにして、そのコアを経由することが確認できているアプリで通常のアクセスを行い、アップロード・ダウンロードの値を見てみます。すぐに終わるリクエストでは、一瞬だけ数字が動くこともあります。数字を動かすために大きなファイルをダウンロードしたり、ノードを変えたり、TUNを有効にしたりする必要はありません。

ホームにトラフィック統計カードがないときは

標準のホームレイアウトにはトラフィック統計が含まれますが、保存済みのカスタムレイアウトでは非表示になっている場合があります。戻す入口はホームのタイトル付近にあり、左側の全体設定の「設定」ページではありません。

  1. 「ホーム」で、タイトル付近の歯車ボタンをクリックします。マウスを重ねると「ホーム設定」(Home Settings)と表示されます。
  2. 開いたダイアログで「トラフィック統計カード」(Traffic Stats Card)にチェックを入れます。ほかのカードのチェック状態は変えません。
  3. 「保存」(Save)をクリックします。ここではチェックを入れただけではレイアウトは保存されません。「キャンセル」(Cancel)を押すと、今回の選択は保存されません。
  4. ダイアログが正常に閉じるのを待ち、ホームに「トラフィック統計」が表示されたことを確認します。この変更にクライアントやプロキシコアの再起動は不要です。

カードの表示とプロキシの設定変更は別です。この操作で変えるのはホームの表示だけで、管理者権限は不要です。サブスクリプション、プロキシモード、システムプロキシのスイッチを変える必要もありません。保存でエラーが出たり、ダイアログから正常に戻れなかったりした場合は、保存済みと決めつけず、エラーメッセージを残してください。連続してボタンを押したり、設定を削除したりしないでください。

後で以前のすっきりしたレイアウトに戻すには、同じ画面で「トラフィック統計カード」のチェックを外し、保存します。カードを隠すのは数値の表示を隠すだけであり、プロキシを停止する操作ではありません。

数値が0ならノードが使えないということ?

0という数値だけでは、ノードの故障とは判断できません。通信が一時的にないときや、リクエストがすでに終わったときは、現在の速度が0に戻ることがあります。この版では、データの欠落や読み取りエラーでも0が表示される場合があります。「カードが表示されたこと」と「リアルタイムデータを正常に読み取れていること」は区別してください。

まず、見ている項目が累積量ではなくアップロードまたはダウンロードの速度であることを確認します。そのうえで、普段のアクセスが正常か、明確なエラーが出ていないかを合わせて判断してください。ページが正常に開き、ときどき0になるだけなら、そのために速度テストを繰り返す必要はありません。接続やデータのエラーも出ている場合は、元のメッセージを残します。0だけを根拠に、サブスクリプションの期限切れやノードの無効化と結び付けないでください。

累積アップロード量・ダウンロード量も、サービス提供者側の残量を照合するための値ではありません。この記事では累積値のリセット時点を保証せず、請求明細としても扱いません。契約プランの使用量を確認したい場合は、サービス提供者の記録を参照してください。このカードは、現在のコアが報告する通信状況を読むためのものです。

公式情報源とバージョン範囲

バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。