Clash Verge Revでできることと準備するもの

Clash Verge Rev をインストールしたものの、「サブスクURLはどこへ貼るのか」「追加した後にどのノードを選べばよいのか」「接続できたかどうかを何で確認するのか」が分からず、最初の画面で止まってしまう人は少なくありません。本稿では、Windows・macOS・Linuxで共通しやすい画面の流れに沿って、Clash Verge Revの基本操作を初心者向けに整理します。細かい表示名やボタンの位置はバージョンによって多少異なりますが、プロファイルを追加する、更新する、プロキシグループでノードを選ぶ、システムプロキシを有効にするという考え方は共通です。

最初に用意するのは、契約しているサービスから発行されたサブスクURLです。これは単なるホームページのアドレスではなく、設定ファイルを取得するための個別リンクです。URLにはアカウントを識別する情報が含まれる場合があるため、SNSやチャットにそのまま貼り付けたり、スクリーンショットで公開したりしないでください。漏えいした可能性がある場合は、サービス側の管理画面からリンクを再発行するのが安全です。

用語の整理:サブスクは複数のサーバー設定をまとめて取得するリンク、プロファイルはClash Verge Revに保存された設定、ノードは実際の通信先、プロキシグループは複数のノードから接続先を選ぶ仕組みです。この4つを分けて考えると、設定変更の場所を間違えにくくなります。

また、Clash Verge Revの内部では通常Mihomo系のコアが設定を読み込みます。サービスが「Clash Meta」「Mihomo対応」と案内している場合は、現行クライアントとの相性を確認しやすいでしょう。一方、古い形式だけを前提にした設定では、プロキシの種類やルールの一部が読み込めないことがあります。追加後にエラーが出たときは、まずURLの有効期限、サービス側の対応コア、コピー漏れの有無を確認してください。

サブスクURLを追加して設定を読み込む

Clash Verge Revを起動したら、左側のメニューからProfilesプロファイル、またはそれに近い名前の画面を開きます。ここはローカルのYAMLファイルや、URLから取得した購読設定を管理する場所です。トップ画面にいきなりノード一覧が表示されなくても異常ではありません。先にプロファイルを登録し、読み込みを完了させる必要があります。

  1. サブスクURLをコピー:契約サービスの管理ページで発行されたHTTPS形式のURLをコピーします。前後に空白や改行が入らないようにし、メール本文の説明文まで一緒にコピーしないでください。
  2. プロファイル画面を開く:Clash Verge Revの左メニューからProfilesを選び、URL入力欄または購読追加ボタンを探します。表示が日本語でない場合は、リンクアイコン、雲形のアイコン、またはImportに近い項目が目印です。
  3. URLを貼り付けて取得:入力欄にサブスクURLを貼り付け、ImportDownload追加などのボタンを押します。取得中は画面を閉じず、完了するまで待ちます。
  4. プロファイルを選択:一覧に新しい設定が表示されたら、その行をクリックしてアクティブにします。チェックマーク、色の変化、稼働中を示す表示が付けば、現在の設定として読み込まれています。

取得に失敗する場合は、まずブラウザのアドレス欄へURLを貼り付けて、ページやファイルが返ってくるか確認します。ブラウザでも開けないなら、リンクの期限切れ、契約の通信量超過、サービス側の一時障害、ネットワークによるドメイン制限などが考えられます。ブラウザでは取得できるのにClash Verge Revだけ失敗する場合は、URLの末尾に余計な引用符が入っていないか、アプリのログにTLSエラーが出ていないかを確認します。

プロファイル名は、後から見て内容を区別できる名前にしておくと便利です。たとえば「メイン回線」「旅行用」「仕事用」のように用途を付けると、複数のサブスクを登録したときも迷いません。自動更新に対応している場合は更新間隔を設定できますが、短すぎる間隔はサービス側へのアクセスを増やします。契約サービスが推奨する更新頻度を優先し、毎回手動で更新したい場合は更新ボタンから必要なときだけ取得してください。

注意:プロファイルを更新すると、ノード名やグループ構成が変わることがあります。自分で編集したYAMLを使っている場合は、上書き前にバックアップを取ってください。サブスクURLから取得した設定に手を加えても、次回更新時に元へ戻ることがあります。

ノードとプロキシグループを切り替える

プロファイルを読み込んだ後は、Proxiesプロキシ、または「Proxy Groups」と表示された画面を開きます。ここで見るべきなのは、単独のノード一覧だけではありません。多くの設定では、最上部に「Proxy」「外部」「GLOBAL」などのプロキシグループがあり、そのグループの中に自動選択、地域別グループ、個別ノードが並びます。通信に使われる出口は、通常このグループで選択した項目です。

表示される種類 役割 初心者向けの使い方
自動選択 遅延や状態を基準に候補を選ぶ 普段使いの初期設定に向くが、長時間接続では挙動を確認する
地域別グループ 特定地域のノードをまとめる 目的のサービスに近い地域を手動で選ぶ
個別ノード 一つの接続先を直接指定する 速度や安定性を比較するときに使う
DIRECT プロキシを経由せず直接接続する 国内サービスや社内システムなど、直接接続が必要な場合に使う

ノード名の横に表示される遅延値は、測定先までの応答時間の目安です。数値が小さいほど常に快適とは限りません。測定が成功していても、実際の通信では混雑、帯域制限、相手側の地域判定、長時間接続の安定性が影響します。動画や大容量ファイルでは速度、Web閲覧では応答性、オンライン会議では遅延と切断の少なさを重視するなど、用途ごとに評価してください。

ノードを切り替えるときは、まず目的のプロキシグループをクリックし、その中から接続したいノードを選びます。選択直後に別のグループへ移動すると、変更が反映されていないように見えることがあります。その場合は、選択したノードにチェックマークが付いているか、画面上部の現在のプロキシ名が変わっているかを確認します。自動選択を使っている場合、測定結果やヘルスチェックによって別ノードへ移ることもあるため、特定の出口を固定したいときは個別ノードを選んでください。

すべての通信を一つのノードへ送る必要はありません。ルールモードでは、サイトやアプリの宛先に応じてプロキシ、直接接続、拒否などを振り分けます。ゲーム、銀行サイト、社内ネットワーク、プリンターなどは、プロキシ経由にするとログインや接続に問題が出る場合があります。ノード変更後に一部のサービスだけ挙動がおかしくなったら、全体をグローバルへ切り替える前に、ルールモードと连接ログの宛先を確認する方が原因を追いやすいです。

接続モードを有効にして動作を確認する

Clash Verge Revのノードを選んだだけでは、OS上のすべてのアプリが自動的にプロキシを使うとは限りません。通常のブラウザや一般的なデスクトップアプリを対象にするなら、まずシステムプロキシを有効にします。アプリの設定画面やトレイメニューにある「System Proxy」「システムプロキシ」をオンにすると、OSのHTTP・HTTPSプロキシ設定がClash Verge Revの混合ポートへ向きます。

システムプロキシをオンにしても、アプリ側が独自の通信方式を使っていたり、プロキシ設定を無視したりする場合があります。ゲームランチャー、仮想マシン、Docker、ターミナルの一部、UDP通信を使うアプリでは、システムプロキシだけでは不十分なことがあります。その場合に検討するのがTUNモードです。ただしTUNは仮想インターフェース、DNS、ルーティング、管理者権限に関係するため、初回から無理に有効化する必要はありません。

まずは次の順番で、最小限の構成を確認してください。

  • Clash Verge Revのプロファイルがアクティブになっている。
  • プロキシグループで利用可能なノードを選択している。
  • システムプロキシがオンになっている。
  • ブラウザで通常のWebページを開き、接続ログに通信が表示される。
  • 必要なサイトの通信が意図したノードまたはDIRECTへ振り分けられている。

接続ログは、単に「通信できたか」を見るだけでなく、どのホストがどのルールに一致し、どのノードへ送られたかを確認するための重要な画面です。ページが開かないときは、ログに対象ドメインが出ているかを見ます。ログがまったく増えないなら、アプリがプロキシを利用していない可能性があります。ログは出ているのに失敗するなら、DNS、ルール、ノード、TLSのどこで止まったかを順番に切り分けます。

確認のコツ:ノードを変更した直後は、ブラウザの既存接続やキャッシュの影響を避けるため、対象ページを再読み込みしてください。通信ログの時刻、ホスト名、使用グループを同時に見ると、「ノードを変えたのに古い接続が残っている」状態と「新しい接続が失敗している」状態を区別できます。

よくある失敗と安全な直し方

プロファイルは追加できたがノードが表示されない

この場合は、サブスクの取得自体は成功していても、設定の形式が現在のコアに対応していない可能性があります。プロファイルのエラー表示やログを開き、YAMLの解析エラー、未知のプロキシタイプ、必須項目の不足がないか確認してください。サービス側に「Clash Meta」「Mihomo」など複数の購読形式があるなら、Clash Verge Rev向けとして案内されているものを選びます。設定を手動で書き換える前に、別形式のURLを試す方が安全です。

更新時に401、403、またはタイムアウトになる

401や403は、認証情報の期限切れ、契約状態、アクセス制限を示すことがあります。サブスクURLを何度も再試行するより、管理ページへログインして利用状態を確認してください。タイムアウトの場合は、Clash Verge Revを経由せずにURLへアクセスできるかを調べ、別のネットワークで試す方法もあります。更新だけが失敗して普段の通信は使えるなら、アプリのプロファイル更新経路と通常のブラウザ通信が別ルールになっている可能性があります。

システムプロキシをオンにしたら通信できない

まず現在のノードが有効か、混合ポートが起動しているか、Clash Verge Revが終了していないかを確認します。WindowsやmacOSのシステムプロキシ設定に古いポート番号が残っていると、アプリが動いていても通信は失敗します。手動でOSのプロキシを設定した経験がある場合は、Clash Verge Revの設定と一致しているかを確認し、不要な古い設定を削除してください。問題が解決したら、必要なときだけシステムプロキシをオンにし、使い終わった後にオフへ戻す運用もできます。

ノードを選んでも頻繁に切断される

一つのノードだけでなく、同じグループ内の複数ノードを比較してください。すべてが不安定ならサブスク側の障害、ルールやDNSの問題、あるいは回線側の制限が考えられます。特定ノードだけが不安定なら、そのノードを固定せず自動選択や別地域の候補を試します。オンライン会議やリモート作業のように接続維持が重要な用途では、短い遅延値よりも、一定時間ログを観察して切断が起きないことを優先すると現実的です。

Clash Verge Revの基本操作は、サブスクURLを登録してプロファイルを有効化し、プロキシグループでノードを選び、システムプロキシまたは必要に応じてTUNを使う、という順番で覚えると整理しやすくなります。市販の類似クライアントには、画面が簡略化されている代わりにプロファイルの保存場所やログの確認方法が分かりにくいもの、古いコアを前提にして現行の設定と互換性が合わないものもあります。Clash 公式サイトはClash Verge RevやMihomo系の用語を前提に、サブスク登録、ノード変更、接続モード、ログ確認を段階的に追える構成なので、設定を自分で確認しながら進めたい人に向いています。これからClash Verge Revを試すなら、手順を確認したうえでClash 公式サイトから対応クライアントを無料でダウンロードし、まずはシステムプロキシだけの構成から始めてみてください。