テスト先とサブスクリプションURLは別のもの
ノードの横に表示されるミリ秒の値は、そのノードを通してテスト先へアクセスしたときの遅延結果であり、ダウンロード帯域ではありません。「デフォルトの遅延テストURL」には、テスト先のHTTP(S) URLを指定します。サブスクリプションURL、ノードのパスワード、プロキシサーバーへの接続情報を入力する場所ではありません。
対象は、メンテナンスが続いているClash Verge Rev v2.5.7正式版、Windows 11、x64 / ARM64、日本語表示です。主要な項目には実際の英語名も併記します。手順は固定バージョンのソースと公式資料に照合していますが、Windowsクライアントの実機でクリックして検証したものではありません。元のClash Verge、Clash for Windows、その他のクライアントは対象外です。
アプリを正常に開けて、現在の構成とプロキシグループが読み込まれている状態から始めます。変更するのは画面上の既定のテスト先だけです。パッチのダウンロード、再インストール、管理者権限への切り替えや、システムプロキシ、TUN、DNSの調整は不要です。サブスクリプションYAML内のヘルスチェック先や実行間隔も、この設定では書き換わりません。
その他の設定で既定のテスト先を保存する
- 主ウィンドウで「設定」(Settings)を開き、「Verge基本設定」(Verge Basic Setting)セクションの「その他の設定」(Miscellaneous)をクリックします。「Verge詳細設定」の項目ではありません。
- 「デフォルトの遅延テストURL」(Default Latency Test)を探し、現在入力されている値を控えます。欄が空で、薄い文字の
http://cp.cloudflare.com/generate_204だけが見える場合は「空欄」と記録してください。プレースホルダーの表示は、そのURLを自分で保存済みという意味ではありません。 - 信頼でき、疎通確認に使用してよいと確認した完全な
http://またはhttps://のURLを入力します。ドメイン名だけでなく、プロトコルとホスト名が必要です。ログイン不要で応答の短いHTTPSのテスト先を優先し、認証情報や非公開のパラメーターを含めないでください。 - 他の項目はそのままにして「保存」(Save)をクリックします。文字を入力しただけでは確定しません。保存前に変更をやめる場合は「キャンセル」(Cancel)で閉じられます。
- 正常に戻るのを待ち、同じ経路でその他の設定を開き直して、入力したURLが保持されているか確認します。保存エラーが出た場合は、成功したとも一切反映されていないとも決めつけず、エラーを記録して実際の値を確認してください。必要なら元の値を入力して保存し直します。
信頼できる別のテスト先がなければ、元の設定のままでも構いません。表示される数字を小さくするためだけに何度も変更する必要はありません。URLの形式が正しくても、すべてのノードからアクセスできるとは限りません。CAPTCHA、ログイン要求、相手側の障害やアクセス制限があるページは、遅延を比べる用途に適さないことがあります。
テストでは実際に通信が発生します。サブスクリプションのToken、認証パラメーター付きのダウンロードURL、非公開の管理用アドレスは入力しないでください。指定先にリクエストが届きます。関連する自動検出が有効なら、手動でクリックしたときだけアクセスするとも限りません。大きなファイルやログインが必要な業務ページはテスト先に使わないでください。
グループが別のURLを使うのはなぜか
v2.5.7のプロキシ画面がテスト先を決める際、常にその他の設定を使うわけではありません。有効な形式のURLについては、下表の上から順に優先されます。上位の指定がある場合、下位の既定値で上書きされません。
| 優先順位 | URLの取得元 | 既定値との関係 |
|---|---|---|
| 1 | 現在の構成の、そのグループに画面から指定した「遅延テストURL」 | グループ単位の画面上の指定が優先されます |
| 2 | コアが返すグループの testUrl | グループ自身のテスト先も既定値より優先されます |
| 3 | その他の設定の「デフォルトの遅延テストURL」 | 上の2項目に値がない場合に使われます |
| 4 | http://cp.cloudflare.com/generate_204 | この版の組み込みの代替先であり、変更を推奨する指定値ではありません |
グループ見出しのツール領域にある「遅延テストURL」(Delay check URL)ボタンで、そのグループのURL入力欄を表示・非表示にできます。以前に指定した値は、欄を非表示にしただけでは消えません。構成とグループごとに保存される値なので、その場限りの一時入力とは考えないでください。
今回は既定値だけを変えるため、まずグループ側に指定があるかを確認し、検証のために構成を削除しないでください。自分で入力したグループ側のURLを空にしても、コアが返すグループのテスト先が使われる場合があり、すぐに既定値へ切り替わるとは限りません。ホーム画面のWebサイトテストカードにもそれぞれ別のテスト先があり、この項目で一括変更されません。
実際のノード1つで改めて検査する
保存後に「プロキシ」(Proxies)を開き、既存のグループを展開して、実際のノード1つを確認対象にします。子グループ、DIRECT、REJECTで代用しないでください。まず優先順位の表で使われるはずのURLを確認してから、新しいテストを実行します。以前の遅延値が残っているだけでは、新しいURLが使われた証拠にはなりません。
そのノードの右側の検査位置にマウスを合わせ、「検査」(Check)をクリックします。すでに0より大きい遅延値が表示されていれば、その数値をクリックして再検査することもできます。押すのは右側の検査用コントロールです。現在のノードまで切り替えてしまわないよう、カード全体や行の名前をクリックしないでください。この設定の確認に、グループの一括テストボタンを使う必要はありません。
検査が終わった後の結果を確認します。ミリ秒の値が小さくなっても、ダウンロードが速くなったこと、特定の動画サービスが使えること、目的の業務サイトに正常にアクセスできることまでは証明できません。タイムアウトを示す Timeout が出ても、ただちにノードが無効になったと判断しないでください。実際に使われるテスト先、現在のネットワーク、アプリのエラーを確認し、1回の失敗でサブスクリプション、モード、DNSを同時に変更しないようにします。
入力欄を開き直して確かめられるのは「値が保存されていること」、再検査で確かめられるのは「今回のテスト結果」です。どちらも、それだけでグループが全体の既定値を使った証拠にはなりません。上位の2箇所にURLがあれば、既定値を何度も保存し直すのではなく、優先順位に沿って結果を解釈してください。
変更前のURLに戻す
「設定 → Verge基本設定 → その他の設定」(Settings → Verge Basic Setting → Miscellaneous)へ戻り、「デフォルトの遅延テストURL」に記録しておいた元の値を入力して、「保存」(Save)をクリックします。元が空欄だった場合は空にして保存します。より優先度の高いURLがなければ、この版では http://cp.cloudflare.com/generate_204 が使われます。
グループ側の「遅延テストURL」も変更していた場合は、そのグループの元の値を別途戻してください。その他の設定だけを戻してもグループ側の指定は取り消されず、入力欄を非表示にしても元には戻りません。URL1つを戻すために、ブラウザーの保存データを消したり、構成全体を削除したり、すべての設定をリセットしたりしないでください。
Cancelで破棄できるのは、その他の設定でまだ保存していない変更だけです。保存済みの値を取り消す機能ではありません。元に戻した後も入力欄を開き直して確認し、同じ実際のノードで再検査します。保存エラーが続く場合は具体的な内容を記録し、繰り返し操作するのをやめてください。この画面上の設定のためにクライアントを再インストールする必要はありません。
公式情報源とバージョン範囲
- Clash Verge Rev v2.5.7 公式リリース
- 固定ソース:その他の設定への入口
- 固定ソース:既定のテストURLと保存
- 固定ソース:グループのテストURL優先順位
- 固定ソース:プロファイルとグループごとの上書き値
- 固定ソース:単一ノードの検査ボタン
- 固定ソース:遅延測定とフォールバックURL
- 公式プライバシーポリシー:遅延測定の通信
- Mihomo公式API:ノードとグループの遅延測定
バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。