上書きは購読更新によるカスタム設定の消失を防ぐ

現在の公式文書は Clash Party という名称を使っていますが、旧いファイル名や検索語には Mihomo Party が残っています。ここでは同じプロジェクトの前後の名称として扱い、2つのアプリを導入する意味ではありません。現在の公式リポジトリで版とUIを確認します。

公式ガイドによると、上書きは購読設定をカスタマイズし、購読更新後も変更を残すための機能です。変更するキーだけを小さなYAMLに記述し、読み込み時に購読元と結合します。毎回ダウンロード済みの主YAMLを直接編集するより、原因と取り消しが明確です。

上書きは購読変換ではありません。ノードを生成したり、失効したURLを復旧したりはできません。元の購読を取得、解析できることを先に証明します。

グローバルか購読単位かを選び、ファイルを紐付ける

Clash Partyは上書きをグローバルに有効化するか、特定の購読だけに紐付けられます。最初はテスト購読にだけ紐付けると安全です。他の正常な購読が比較対象として残り、提供者固有のグループ名を全購読に誤用する危険も減らせます。

  1. 左側のOverridesを開き、自分で監査できるローカルYAMLをインポートします。URLは内容を信頼できる場合だけ使います。
  2. 取り込んだ項目を開き、今回必要なキーだけに減らし、名前を確認して保存します。
  3. Subscription Managementで対象購読の3点メニューを開き、Edit Informationを選びます。
  4. Override欄で今作成したYAMLを選び、保存して購読を再読み込みします。
  5. 有効な設定またはログで、キーがコアに届いたことを検証します。エディタのSavedだけでは不十分です。

URLで取り込む上書きは将来変わり得ます。DNS、スクリプト、外部ルール、コントローラーはローカルコピーを残して行ごとに確認します。トークン付きの購読本体を上書きとして公開しません。

スカラー、オブジェクト、配列のマージを理解する

公式YAML文書では深いマージを使い、この上書きはアプリの共通設定上書きより低優先度です。単純値は置換、入れ子のオブジェクトは再帰マージされます。キーに ! を付けるとオブジェクト全体を強制置換します。配列は通常置換され、キーの前の + で前置、後の + で追加です。

# 元ルールの前に追加
+rules:
  - DOMAIN,example.internal,DIRECT

# 元ルールの後に追加
rules+:
  - DOMAIN-SUFFIX,example.net,Proxy

example.internal、example.net、Proxy はプレースホルダーです。方針名は対象購読に実在するプロキシグループに置き換えます。YAMLが構文上正しくても、存在しない方針を参照するとコアは有効設定を拒否します。

ルールは順番に評価されます。広いルールを前置するとより具体的な元ルールより先に一致し、終端 MATCH の後に追加したルールは到達しない場合があります。

購読更新前に観測可能な変更を1つテストする

最初の上書きでDNS、TUN、プロキシグループ、多数のルールを同時に変えないでください。自分で管理するテストドメインの1ルールなど、観測と撤回ができる項目を選びます。プロファイルを再読み込みし、ConnectionsまたはLogsで予定した方針が選ばれるか確認します。

  1. 変更前の購読名、紐付け、テスト通信が実際に使った方針を記録します。
  2. 1項目だけのYAML上書きを有効化し、再読み込み後に同じ通信を再現します。
  3. 予定どおりに経路が変わったら、主設定を編集せず購読を手動更新します。
  4. 更新後に同じ通信を繰り返し、上書きが紐付けられたままか検証します。
  5. 最後に上書きを無効化して再読み込み、元の動作が戻ることを確認します。

「エディタに保存」、「購読更新」、「コアが有効設定を読み込む」は別々の確認点です。上書きの目的は更新後の維持なので、実際の更新後に同じ動作を確認するまでテストは完了しません。

解析やルーティングが壊れたら先に紐付けを解除

有効設定を読み込めない場合、Subscription Managementで対象を編集し、上書きの紐付けを外して元の購読を再読み込みします。購読、上書き、アプリデータをまとめて削除してはいけません。紐付け解除だけでマージが原因か分かり、YAMLも調査のために残ります。

YAML上書きの短時間診断
現象最初の確認復旧
保存時の構文エラーインデント、コロン、配列記号、引用符1キーの最小上書きに戻す
方針がないとコアが報告購読内のグループ名と完全一致するか実在する方針名に変更
元ルールが消えるrules: で配列を置換したか目的に合わせ +rules: または rules+:
変更が効かない紐付け、選択中の購読、高優先度の共通設定エディタでなく有効設定を見る

上書きを小さなバージョン管理可能なパッチとして扱います。用途をファイル名にし、想定するプロキシグループをコメントし、1回に1種類の変更だけを追加します。提供者がグループ名やルール構造を変えた時、どの前提が古くなったかをすぐ追跡できます。

公式情報源とバージョン範囲

バージョン番号、ファイル名、画面表示は更新で変わる場合があります。作業前にリンク先の公式資料を確認してください。